ごあいさつ

災害大国と呼ばれ久しいこの国ですが、年間数百もの避難所が各地に開設されています。
その避難所も災害規模の拡大化の現状では不足傾向で、東日本大震災時の東北では、公立私立を問わず、小中高校や保育所に大学と避難者があふれる状況でした。
それ以外にも民間企業社屋・スーパーマーケット・パチンコ店・温泉旅館・ラブホテル・神社・お寺・葬儀場・駐車場など、その他にも多種多様な場所が避難所になりました。
また同地域に隣接する避難所であっても、そこには支援物資や支援内容に偏りがあり、何より情報量の偏りは、被災者の生活再建にとっては甚だしく差異が生じてしまうという、とても残念な現状が未だに横たわっています。
ある日突然、住まいや家財を、時には大切な人さえも災害により失い、平常心ではいられない精神状態で、せめてもの支援が公平に行き届くよう、私たちに出来ることは少なからずと考えております。
阪神・淡路大震災からの被災当事者を中心に、以降数十か所の避難所と被災地で支援活動を継続しておりますが、一人でも多くの被災者に支援の手を差し伸べられるよう、弊法人発足に至りました。

“災害は今後も繰り返される”

そのための支援拡充を図るべく、お一人でも多くのご理解とご協力を賜れれば幸いです。

一般社団法人 日本避難所支援機構

代表理事

神戸学院大学 現代社会学部

社会防災学科

教授

安富 信